インデックスに戻る



Directed and Produced by
純谷吉松(Itoya Kichimatsu)


■2004年1月のニュース一覧
▼[2004.01.30]愚劣な組織
▼[2004.01.28]ワクワクの会場隅
▼[2004.01.26]辞書と世界と
▼[2004.01.24]世界の整備と構築
▼[2004.01.22]無駄な日々
▼[2004.01.20]映画を買うとき
▼[2004.01.18]言葉のゲート
▼[2004.01.16]iPod・ブルース
▼[2004.01.14]著作権について話すこと
▼[2004.01.12]HDDの残り容量が足りません
▼[2004.01.10]20年目の破壊
▼[2004.01.08]情報の在り方

■2004年02月のニュース一覧
■2003年12月のニュース一覧


 
[2004.01.30]
  愚劣な組織


 ▼ACCSから漏えいした個人情報データが掲示板にアップロードされる(Nikkei IT Pro)
  http://itpro.nikkeibp.co.jp/free/ITPro/NEWS/20040129/139100/


 きょうの記事はACCSという無能な団体を罵倒するためだけの記事です。同意しない人は読まない方がよいでしょう。

quote:コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)は,同協会のウェブサイトから漏洩した個人情報を含むデータが掲示板にアップロードされていたと明らかにした。データは27時10時前から16時ごろまでアクセスできる状態になっていた。

 ずいぶん前に話題になったACCSの個人情報漏洩の問題。経路があればそれが再びネット上で拡散しないわむけはなく,この結果は当然だ。わたしの手元にある画像にも個人を特定できる情報がすぐみられるが,すでにあちこちにアップローダなどにあがっているで,みつけることは簡単だろう。そしてその原因のすべては,史上まれにみるほどの愚かさのACCSという団体にある。

 この漏洩問題についてのACCSの報告書がウェブサイトに掲載されている。そのページには次のように書かれている。「ASKACCS で使用されていたCGIプログラムに、セキュリティの脆弱な部分が存在しており、それを意図的に攻撃することにより、(中略)個人情報を入手できる状態にあったことを確認された」。これは,嘘である。CGIにより収集した情報が得られる状態だったことに「セキュリティの脆弱性」という言葉はなんの関係もないし,な〜んの攻撃もしなくったっていい。ただ,サーバーの設定をテキトーに行ったからファイルを入手できる状態になっていただけだ。ほかにもたびたび起こるすべての個人情報流出も,同じ原因だ。ごまかしの言葉で自分の罪を隠そうとする,このような態度が,今回のさらなる個人情報の流出につながったのだろう。ACCSはきちんと自分の罪,無能さを包み隠さず認め,そして個人情報を流出させてしまった関係者にできる限りの賠償金を支払うとともに,愚かな組織団体を解散すべきだ。それ以外に,どんな解決法もない。




 
[2004.01.28]
  ワクワクの会場隅


 ▼Macworld Expo SF 2004 で見つけた珠玉たち(TidBITS)
  http://www.tidbits.com/tb-issues/lang/jp/TidBITS-jp-713.html#lnk5


 こんなワクワクするような製品を作ってくれる会社が,もっと日の目をみるように,ぜひ。

quote:マックワールド・エキスポでもっとも興味深い製品の数々は,キーノートではなく会場のフロアで見受けられた。パワーマックG4・G3の筐体前面にファイアワイヤー・USBポートをつけてくれるスイート・マルチポート,iSightのカメラにはめて照明となるサイトライト,マックを高機能の留守番電話にできるPhlinkなどだ。

 いまさらな話だが,今年のマックワールド・エキスポは新しいハードウェアの発表もなく(iPod miniはあったけど),7年前のギルバート・アメリオ氏の基調講演以来のつまらなさだったとも云われる(The Registerの記事)。でも,毎年恒例のTidBITSの,会場からピックアップした商品はどれもワクワクさせるものがそろっている。これらがあれば,基調講演がつまらなくても大丈夫。これらがなくなったときは,たとえアップルが元気だったとしても,マックの終わりのときだ。2年前には,パワーメイトがあったが(過去記事),今年は。

 ↑にあげたものは全部ステキだけど,特にPhlinkはすごそうだ。USBで電話回線に接続し,相手によって留守電メッセージを変えることもできるし,電話をかけている人は番号を押してアップル・スクリプトを実行することもできる。つまり,電話をかけて番号を押せば,ファイル共有を開始したり,サーバーを再起動させたりもできるということ。また,録音したメッセージは低ビットレートで圧縮し,自動でメール添付して指定アドレスに送れる,なんてこともできるらしい。すごい。日本語版が出てくれないかな。あと,サファリにすっかりお株を奪われてしまったオムニウェブが,強力進化するという記述も楽しみなところ。もっともっと,マックは楽しくなる,アップルではなくこれらの会社によって。




 
[2004.01.26]
  辞書と世界と


 ▼Online reference to reach milestone(SiliconValley.com)【英語】
  http://www.siliconvalley.com/mld/siliconvalley/7793099.htm


 たとえばあなたが辞書を買ってきて,開いてみたらほとんどの項目が「この項は著作権とやらで保護されているのでご覧になれません」なんて書いてあって塗りつぶされていたらどう思うだろう。ネットワークは,そんな辞書であってはならない。

quote:ボランティアによって作成されている百科事典サイト,ウィキペディアの英語サイトがまもなく20万個目の項目を追加することになる。辞書として成功したウィキペディアは誰でも辞書内容を破壊できてしまう脆弱さを持ちつつも,ひとつの重要なことをしめしているとウィキペディアの根本概念の発明者であるワード・カニンガムは云っている。「それは,人間とはおおむねよいものだということだ」。

 最近ははてなダイアリーのキーワード機能を辞書代わりとして使う人が多いようだが,別にけちをつける気はないけど結局商業主義に基づいているサイトは最後にあてにならなくなる。ウィキペディアを使う方が有益だ。誰でもすぐに記事を作成できるので,あなたの知識を活用できるなら参加してみてはどうだろう(できるなら2chや./jのようなサイトに行かないような人にこそ,ぜひ参加して欲しいと思う)。

 いまさら云うことでもないが,ネットワークとはひとつの辞書である。この辞書は言葉でも画像でも音楽でも動画でも引くことができて当然。グーグルの検索結果も,あなたが2chなどに書き込んだ言葉も,画像掲示板にアップした画像も,ファイル共有ツールで公開している音楽や動画も,すべて辞書のいち項目に過ぎない。この項目は検索できないということはあってはならないし,結果を表示できないということもあってはならない。世界はすべて辞書の項目で成り立っている。辞書のひとつであるウィキペディアは,だから必要不可欠なのだ。




 
[2004.01.24]
  世界の整備と構築


 ▼First WiFi MP3 Player(MacRumors.com)【英語】
  http://www.macrumors.com/pages/2004/01/20040121055630.shtml


 ほとんどの地域で携帯電話が使用できるようになったように,しなければいけないこと。

quote:WiFi(802.11)機能を備えた新しいソニックキャスト社のMP3プレイヤーについて,TwinCities.comのページがレポートしている。ネットワーク内にあるパソコンのハードドライブにある音楽ファイルとシンクロできるという。記事では,WiFiによって音楽を聴くことができるという特徴は述べられていない。

 実際のところ,いま40GBまで増えたiPodのハードディスク容量は,もっと増やし続けて欲しいという感じではない段階に来ているように感じる。iPod miniの登場は,その証のひとつかもしれない。そりゃパソコン内のハードディスクも大きければ大きいにこしたことはない。でも携帯音楽プレイヤーは,そんな発展をしていてもすぐ頭打ちになる。ではなにが必要になるのか,というと。

 やっぱりネットワーク接続なのだろう。パソコンとの同期もいちいちケーブルで接続せずにすむし,パソコンに追加した曲はすぐに携帯プレイヤーにも追加される。いや,違う。携帯プレイヤーに内蔵ハードディスクなどなくていい。パソコンを音楽サーバーとして,WiFi接続できる場所ならすべての楽曲をネットワーク越しに再生できる。同期する必要もないし,ハードディスクがいらないんだから本体サイズも極端に小さくできる。ネットラジオだって,すべて携帯プレイヤーだけで選択して聴くことができる(いまのiPodは登録しているネットラジオ局はすべて無視されている)。だがそれには,学校でも,道端でも,地下鉄でも,いつでもどこでも携帯プレイヤーで音楽が聴けるように街中を整備しなくてはいけない。認証も必要なく,携帯プレイヤーがネットワークにアクセスできなくてはいけない。いずれ,なにをするにしてもそうなるんだ。そんな社会環境を,世界を,作る必要があるのだ。




 
[2004.01.22]
  無駄な日々


 ▼任天堂、2画面の携帯ゲーム機「ニンテンドー・ディーエス」発売へ(ITmedia News)
  http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0401/21/news036.html


 ゲームのバブルがはじけてしまって,全然ゲームが売れなくて困っている,なんて話を聞くが,実際のところは20年前からずっと,資産を食いつぶし続けているだけだ。そして,未来も全然感じられない。

quote:任天堂社は,ニンテンドー・ディーエスというコードネームの2画面携帯ゲーム機を年内に発売する計画だ。このゲーム機のさらなる詳細は,5月のE3で発表される予定だ。

 ものすごく正直に,正直に云うと,わたしはPS2もXボックスもゲームキューブも欲しいと思わない。性能を喧伝されてもさっぱり理解してない。3Dと呼ばれる絵も別にリアルだとも思わないし,感銘も受けない。わたしが20年近く前にやっていたゲームからなにが進歩したのか,なにがすごくなったのか,なにが面白くなったのか,なにも感じられない。だから,いまはファミコンミニ(任天堂のニュースリリース)だけがちょっと楽しみだ。ほかには,なにもいらない。

 結局,こんなに能力や技術が向上しました,というのを繰り返してきただけで,新しい面白さなんて,ゲーム業界はなにも作ってこれなかったんだろうか? そりゃあ,小さな新しいものは少しあって,それは人目を引きはしたけど,でも歴史を変えるようなものはもっとほかの,なにか,が必要だ。ネットワークはその,なにか,のひとつだけど,ありきたりの,誰でも思いつくような,よく考えるとちょっと前にも似たものがあったものをネットに持ってきただけにとどまっている。世界を一変させるようなゲームはどこにあるのだろう。それはCPUやグラフィック能力の向上などから生み出されるものではない。人間の想像力によって作られるものだ。さて,ゲーム業界はファミコンのブレイクのあとの年月,いったいなにをやって来たのだろう?




 
[2004.01.20]
  映画を買うとき


 ▼映画にもやっとダウンロードサービス登場--DVDクオリティで、保存可能(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20063731,00.htm


 全国のツタヤなどのレンタルビデオ屋の売り上げを,全部かっさらえるとなれぱ,この動きが一般化するのはそんなに先の話ではない。

quote:オンライン映画レンタル会社のムービーナウ社が,購入した映画をダウンロードし,そのまま保有できるサービスを始めた。この映画は,ウィンドウズメディア形式のデジタル権利管理で保護されている。

 以前スティーブ・ジョブズがなにかのインタビューで,オンライン音楽販売で成功したのだから,今度はiPodで動画もみられるようにし,動画を売ったら? と訊かれて,動画はダウンロードに時間がかかるのでダメだ,と答えていた。さっぱり使えないプロテクトをなければ音楽でも動画でも売れるのは確かだが,それなりの(たとえばテレビでも問題なくみられるほどの)クオリティを維持しようとすれば,1本の映画なら1GB近くになる。買い手側がブロードバンドでDSLユーザーだったとしても,多少のストレスは感じるかもしれない。再生する環境も,マックだとG4 800MHz以上とか,ある程度以上が必要になる。

 でも,ブロードバンド環境が米国より進んでいる日本で,ファイル共有でダウンロードされるファイルの数は,音楽より動画(DVDイメージも含めて)の方が圧倒的に多い。音楽も動画も出版も,どうせ全部最終的にはネット経由ですべて配布することになるんだから,あとは早い者勝ちだ。でもムービーナウのサイトをみると,映画をダウンロードするのにかかる料金は1本15ドル(2000円弱)とやや高い。これでは一般の人は手を出さない。まぁあとは買った動画を手軽にみられるハンドヘルド機を用意するとか,DVD-RにDVDビデオとして焼けるとかそういう手筈を導入することが必要で,それにはやっぱりアップルがいちばんの有力候補かもしれない(iPodでMP3エンコ料を払っているように,ムービーiPodでMPEG2エンコ料の支払いをすませられる,かな?)。




 
[2004.01.18]
  言葉のゲート


 ▼脳とコンピューターを直結するインターフェースが現実に(WIRED NEWS)
  http://www.hotwired.co.jp/news/news/technology/story/20040116301.html


 相手のことが100%好き,なんてことはありえない。考えていることが全部言葉となって相手に伝わってしまうとしたら,それがすぐにわかる,だろ?

quote:サイバーキネティックス社が考案したブレインゲートは,四肢がまったく動かない人でも,思考する際に生じる脳内信号でコンピューターなどを操作できる。コンピューターが操作できればロボットも操作でき,ロボットがさまざまな仕事もしてくれるだろう。

 両手を使わないで,パソコンを使うことはできるだろうか? まあトラックパッドやキーボードをひじとか足の指とかで押せば使えるかもしれないけど,かなり無理がありそう。もともと手で使う以外は考えられていないし,言い切ってしまえばほとんど使えない。頭で考えた通りに操作できるブレインゲートは,うまくいけば,キーボード,マウス,ゲームパッドなどの終わり,へと導いてくれるだろう。それはとってもわくわくする。けれど。

 あいつはいつも考えなしにものをしゃべる,というような人でも,考えたことを全部口にしているわけではない。たとえばBBSになにかを書き込むってときも,頭のなかにある考えは頭のなかで消化されて,指でキーボードを押すときにまた消化され,ディプレイに書かれた文字はもう一度読まれて消化されて,やっと書き込まれる。人はいくつものフィルターを通してからしか,考えを表わさない。そもそも,人の頭のなかにある言葉でも映像でも,そのまま全部表に出たらエライことになる。悪意を持たない人はいないし,汚いことを考えない人もいない。ブレインゲートが,どのような考えを遮断するゲートを持つか,この装置が現実のものになるかどうかのいちばんのネックは,実はその部分だったりしそうだ。




 
[2004.01.16]
  iPod・ブルース


 ▼米アップル、「iPod」好調で黒字転換(Sankei Web)
  http://www.sankei.co.jp/news/040115/0115kei049.htm


 「iPodなんかなくても,オレの心はときどき音楽を奏で出す。ただ,iPodがあると,その回数がちょっとだけ増えるんだよ」。

quote:アップル社が発表した2003年10-12月期決算によると,iPodの売れ行き好調で,売上高が前年同期比36.3%増となった。iPodは前年同期の約3倍,73万台を出荷した。

 「iPodで音楽を聴いてて気になるのは,シャッフル再生しているとアルバムのなかの1曲だけが急に流れ出すし,シャッフルなしで聴いていると聴かなくてもいいやと思うアルバムが流れ出したときに,次のアルバムまで先送りするのに何曲も先送りボタンを押さなくちゃいけないこと。そんなときは,アルバムを1トラックにしとけばいい。iTunesでエンコードするときに,アルバムの曲を全部選択して「CDトラックを統合」を選ぶ(pic),これでエンコードすれば,1枚のアルバムが1トラックになる(pic)。これで,アルバムの曲を順番通りに聴くことができ,聴かないアルバムはボタンひとつでほかのアルバムに移動できる。もしアルバムに1曲だけ単独で聴きたい曲があるなら,その曲だけを再エンコードしとけばよい」。

 「中学生ぐらいのとき,ウォークマンに120分のテープを入れて,自転車で知らない街によく遊びに行ったものだ。もちろんテープをいくつも持ち歩けば,120分以上の音楽を持ち歩けただろうけど,面倒だったので1本のテープに好きな曲をまとめていた。いまも,自転車で知らないところをうろうろするときは,iPodを持っていく。120分テープに比べたらいまのわたしのiPodには丸2日ぐらい聴ける曲が入っているし,好きな曲,好きなアルバムをリピートで聴くこともできる。…そしてあとでその曲を聴くと,古い友人に会うように思い出したりするんだ,その日訪れた地の風景の,美しさと優しさのことを」。




 
[2004.01.14]
  著作権について話すこと


 ▼HP declares war on sharing culture(The Register)【英語】
  http://www.theregister.co.uk/content/54/34804.html


 たぶんこれで,ヒューレット・パッカードの立場は一部の人にとってかなり悪いものになった。責任ある立場の人は,いま著作権について考えなしに話すと,命取りになる,よ。

quote:ヒューレット・パッカード社(HP)のカーリー・フィオリナCEOは国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショーの基調講演で,ファイル共有での音楽の交換が,経済およびこの国のモラルをむしばんでいると述べた。そしてHPがメディア産業に付き従い,デジタル権利管理(DRM)を推し進めるすべてのことをするだろうと続けた。フィオリナCEOはユニバーサル・ミュージックのインタースコープ・ミュージックのジラー・ラヴィンCEOを招き,彼は,ファイル共有は子どもをけがす,ぺてんであると発言した。

 いままでPC関連企業のトップで,ファイル共有をここまでけなしたのはフィオリナが初めてだと思う。それどころか,PC関連企業はおおむね口を閉ざしている。ソニーなどメディア企業とつながりのあるところは当然だが,ここまで激しく敵対の表明をし,攻撃する言葉を吐いたのにははっきり云って驚いた。話題作りとしては優秀だろうけど,果たしてその価値はあるだろうか。

 実際のところ,PC関連企業どころか普通の大人は,ファイル共有を支持することはないにしても,メディア関連企業の自己中心的な行動はどうかなと思っているだろう。それが普通だ。アップルのスティーブ・ジョブズCEOも,ファイル共有は違法だ,とはいうが,それ以上の侮蔑の言葉は述べずに,iTunes ミュージックストアは正面切ってファイル共有と戦う,と述べる。このあたりの賢さ,フィオリナは見習うべきではないだろうか。HPのPCにバンドルするiTunesも,著作権管理機能は激しく弱くしてあるんだよ? そしてこの基調講演にはおまけがある。ラヴィンCEOがファイル共有反対のアーティストとして50セントを紹介したのだが,50セントはほかのインタビューでファイル共有に肯定的な発言していた,そうで(The Registerの記事)。なかなか笑いどころ満載な基調講演だったようだ。




 
[2004.01.12]
  HDDの残り容量が足りません


 ▼2004 International CESレポート 【ブルーレイ/DVD編】(Impress AV Watch)
  http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20040109/ces06.htm


 DVDビデオのイメージをハードディスクにためまくりのような者には,2層書き込みDVDは必須なんですったら(まぁアニメは9割方が1層だけどね)。

quote:国際コンシューマー・エレクトロニクス・ショーで,ブルーレイディスク参加各社は規格策定予定を発表,ブルーレイ・ロムは2004年前期に,書き込み型ブルーレイは中期に規格を策定する。DVD+Rアライアンスは2層記録ドライブの出荷を春頃と発表。パイオニア社は同社から発売しているDVR-A06(DVD-Rドライブ)で,ファームウェア書き換えによって2層記録が可能となるデモを行った。

 パワーマックG5に搭載されているドライブはDVR-A06と同じDVR-106Dなので,こちらもファームウェア書き換えでそのまま2層書き込みができそう。ブルーレイが本格化するのは2009〜2010年ごろとすると,2層書き込みDVDはそれまでかなり有用。というかまぁそれ以前に…。

 ぶっちゃけた話をすれば,知り合いからもらったりWinnyなどで落とした2層DVDのイメージがドカドカたまってきて,さてさてどうしたものかと思っているわけで。DVD2oneやDVD Shrinkなどで1層化することはそもそも考えてないので,外付けハードディスクを1個買って詰め込んでおくかと思えど,100GBのドライブでも10枚ちょっとしか入らないぢゃん,とほほなわけで。2層書き込みDVDが出てくれれば万事解決ハードディスクも空けられる。新しいドライブ買ってもいいから早くがんばって欲しいのですよぱいおにあさん。




 
[2004.01.10]
  20年目の破壊


 ▼Macworld 2004が開催(MYCOM PC WEB)
  http://pcweb.mycom.co.jp/articles/2004/01/09/macw/


 アップルは変わっていない。いや,いろいろなものが変わったけど,心根はなにも変わっていない。それを感じる,20年目。

quote:マックが誕生してから20年目となる今年のマックワールド・エキスポの基調講演では,登場の年のスーパーボウルで流されたCM「1984」に,iPodを付け加えた「1984-2004」が流された。iTunes ミュージックストアの圧倒的なシェアが述べられ,iPod miniという新しいiPodファミリー製品が発表された。

 CM「1984」は,1984年1月22日の第18回スーパーボウルで流された。このときのスーパーボウルの視聴率は,46.4%と云われる。ジョージ・オーウェルの小説「1984年」をなぞり,全体主義思想で塗り固められ,すべてが監視され,管理された行動しか行えない人間だけの社会。だが,その社会の指導者であるビックブラザー(BB)の映るスクリーンに,ハンマーを投げつけて叩き壊す女性が登場する。女性の胸には,マックの絵とアップルのロゴが描かれている。BBとは,当時パソコン市場の標準を作って単独支配をしていたビックブルー,IBM社の比喩でもあった。

 「1984-2004」はアップル社のページで観られる。「1984」の映像をそのまま使い,ただiPodだけを追加している。「1984」をいまみると,広告に使うフォントも違うものだし,5色カラーの林檎マークももういまは使っていない。第一,「マッキントッシュ」という言葉も,いまのアップルは使っていないのに,それらをそのまま残している。そんな「1984-2004」で,さて,iPodを持った女性が叩き壊したものは,なんだったのだろうか? 簡単に考えて,アップル以外のすべてのパソコンとウィンドウズ,なのだろう(iPodがウィンドウズで使えるとしても)。いまのアップルを象徴するものであるiPod,それからマックの意義を伝えているんだろう。「1984-2004」の最後の言葉は,次のような意味なのかもしれない。「アップルが作る2004年は,『1984年』と変わっていない2004年には,ならない」。




 
[2004.01.08]
  情報の在り方


 ▼T・バーナーズ・リーに爵位授与(CNET Japan)
  http://japan.cnet.com/news/media/story/0,2000047715,20063473,00.htm


 情報の嗜好性。いまのウェブに欠けているのは,より求める情報がどこにあるか即座にわからないという点だ。ティム・バーナーズ・リー氏はその解決方法のひとつがセマンティックウェブであるとしている(CNET Japanの記事)。ウェブは,そして情報の在り方はまだ完成していない。

quote:ワールド・ワイド・ウェブを考え出したティム・バーナーズ・リー氏にナイトの称号が与えられることが発表された。同氏はこの叙勲について,インターネットが世界的に力を持つものとなり,一過性のトレンドではないことを認めるものだと述べている。

 情報の多角性。たとえばニュースを得たいと思ったとき,以前はテレビや新聞から情報を得たらそれで終わりだった。それもいくつかあるテレビ局,新聞で情報源が異なると思ったらそうではなく,ひとつの通信社からの同じ情報をすべての新聞・テレビが使い回しているだけのことが多かった。が,いまではニュースの現場に偶然居合わせた人がウェブに情報をアップしているかもしれないし,ニュースについての異なる見方がさまざまみつかる(新聞では産経以外は自分の意見として意志を表すことを避け続けており,読者はそれが普通のことだと誤解している)。

 情報の連鎖性。情報とはつながるものである。アーティストの名前でたったひとつの曲しか出てこないことはなく,たくさんの曲があり,それへの道筋がすぐにみつからなければいけない。すべての情報は連鎖するべきものであり,リンクを禁止するなどバカのすることであり,連鎖しない情報に存在価値はかけらもない。ハイパーテキストは,それを異常にわかりやすく,簡単に,しなやかに実現する究極の方法だった。…ティム・バーナーズ・リー氏に感謝。




楽天モバイル[UNLIMITが今なら1円] ECナビでポインと Yahoo 楽天 LINEがデータ消費ゼロで月額500円〜!


無料ホームページ 無料のクレジットカード 海外格安航空券 解約手数料0円【あしたでんき】 海外旅行保険が無料! 海外ホテル